謎のギャラリー―愛の部屋@北村薫 編

北村薫 編による愛の物語のアンソロジー。

編者があれなんで、ストレートな「恋愛」の「愛」じゃないです。

どこかの国の首相の、最近話題になったの発言風に言うと、「狭義では、愛とは呼べないかもしれないが、広義ではこれも愛といえる」って感じでしょうか、そんな物語が集められています。

とても悲しすぎるのですが、梅崎春生「猫の話」が、いいですね。

ほかには、
・「狐になった婦人」デイビッド・ガーネット/井上宗次訳

 愛する奥さんが、突然狐になっていまう。そこから、主人公デブリック氏の、愛と葛藤の物語。
 まあ、ありえないことだけどもう、もし、じぶんの奥さんが(しかも奥さんはいない)狐になったらと考えてしまうぐらい、ありえない話だけども感情移入してしまう。

・「砂糖」野上弥生子

 昭和の戦争へと向かっていく時代の、主人公、世話好きで、誰からも愛される房子さんと、友達の和子さんの軽妙な言葉のやりとりがよい。また、和子が房子の訃報を受けたときの表現が印象的。

いつもはぢいぢい雑音がはひつて、半分もわからないことの多い電話が、今日に限つて意地わるく明瞭に聞こえたのが腹だたしかつた。それはまた、この危険な時節に、なんだつて船なんかで帰つたのか、と思ふ腹立たしさでもあつた。和子の胸はむしろ硬ばり、悲しくもなんともなかつた。ただ涙が出た。唇に流れ込む塩つぱい水を舌の先で嘗め、話がきれたのにまだ握つてゐた受話器を、がちやりと乱暴にかけた。

砂糖を一杯持って帰って、みんなを喜ばそうとした房子に起こったことが、「なんだつて船なんかで帰つたのか」、「唇に流れ込む塩つぱい水」という、この短い独白で表現されている。これはすごい文章ですね。

謎のギャラリー―愛の部屋
北村 薫
新潮社 (2002/02)
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決闘の辻@藤沢周平

藤沢作品と言えば、映画にもなった「たそがれ清兵衛」や「隠し剣シリーズなど」名も無き武士の物語というイメージがありますが、こちらは、宮本武蔵、神子上典膳、柳生但馬守宗矩、諸岡一羽斎と弟子たち、愛洲移香斎を主人公にした短編五編、

それぞれの話のクライマックス、決闘シーンの描写は、まるでそこに居合わしてるかのような、臨場感に息を呑み、鼻の奥に血なまぐささまで感じるぐらい。いやぁすごい。

決闘の辻
決闘の辻

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藤沢 周平
講談社 (2006/01)
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今夜も焼酎三昧@海風土屋通

いつも、おいしい&珍しい焼酎をすすめてくれる「通」さん。

仕入れの時には、「そういやGEROPPAのヤツに、コレは飲ませてやろう」といろいろと気をつかって選んでいただいているそうです。いとうれし。

ということで、2杯目のビールのオーダーは、完全スルー、「焼酎を飲まんかぁ!」と、通さんおすすめの焼酎シリーズをいただきます。

一杯目はこちら

めずらしい栗黄金芋の黒麹仕込み。
まろやかで、香りもさわやか、豊かな味わいです。
これはウマイ。

かいこうず@蔵元:吹上焼酎(鹿児島県南さつま市)

二杯目はコレ
薩摩 邑(むら)@岩川醸造(鹿児島県)

キリッと辛口の味わいです。
薩摩 邑(むら)@岩川醸造(鹿児島県)

三杯目
しまむらさき 高崎酒造(種子島)

種子島特産のむらさき芋の米麹仕込み。やわらかな甘めの味わいで、香りがとてもいい。コレもウマイなぁ。
しまむらさき 高崎酒造(種子島)

つまみは、

カラスミ

カラスミ

カンパチの刺身
レンコンのえびはさみ揚げ

などをいただきました。
いやぁ、今夜もおいしかった。ごちそうさまです。

川エビ@海風土屋通

川エビです。

食材として店に来たのだけど、元気さと器量の良さを買われて接客担当中。

川エビ

ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉

今日は、仕事で朝から高松。

長びいた商談でしたが、結果は大成功。ほっと一息です。
結果を待っている人たちに、早く報告して、喜んでくれる顔が見たいですね。

話は変わって、今、読んでいる本。
単行本では、すでに完結しているようですが、文庫で追っかけてます。やっと28巻まで来ました。

ローマ人の物語〈28〉すべての道はローマに通ず〈下〉
塩野 七生
新潮社 (2006/09)
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Solaのパンで朝食@CAFE NEW CLASSIC

参観日で、久々の早起き。10:00前には終わったので、休日のお気に入り朝食パターンで、Solaのパンを買って、それが持ち込み出来る、同じ建物の2階にあるCAFE NEW CLASSICへ。

で、今日、食べたのはパンはこれ。

ゴマ味噌カツサンド
ごまみそカツサンド@SolaをCafe New Classicでいただく(松山市祝谷)
「菜の花とエビかき卵のサンドイッチ」とどちらにしようかと思ったのですが、こちらの見た目のボリュウムに負けました。朝からだと、ちょっとヘビィだったかな。

実は、冬限定の「冬野菜のかき揚げサンド」にぞっこんだったGEROPPAは、今日こそは、店員さんに「ぜひ、季節毎のかき揚げサンドをメニューに加えてください」と言いたかったのです。

ところが、今日は店員さんの笑顔が一段とステキだったので、一瞬ぽおっーとなって、カワイイなぁ、よぉーっし!今度、奥さんにするなら、パン屋の店員さんにしょう、なんて、妄想モードに入ってたら、言うのすっかり忘れてました。

チョコレートブリオッシュ
チョコレートブリオッシュ@Sola Cafe New Classicチョコレートブリオッシュ2@Sola Cafe New Classic

これも、大のお気に入り、全体に柔らかくて中のチョコクリームは甘すぎず、とろーりとおいしくて、少し苦味のあるこのお店のブレンドに良く合います。

結局、店では2時間ぐらい、ブログを書いたり本を読んだりして、お昼ぐらいに、テーブルが全て埋まったところで店をでました。

今、読んでいる本はこれ。

オーデュボンの祈り
オーデュボンの祈り

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伊坂 幸太郎
新潮社 (2003/11)
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午後からは買い物です。

父兄参観 修学旅行における水筒持参の問題と解決

日曜の朝、今日は長男の父兄参観日。
といっても内容は、修学旅行の説明会のようなもの。

DSCF02891

行き先は、京阪神(奈良→京都→大阪)で3泊4日(最終日は船中泊)

説明会が行われる体育館にパイプイスを並べて、座る生徒達の中に、わが息子は?と見回すと、すこし左に傾いてうなだれ気味でいる後ろ姿をすぐに発見(やる気のなさを、後ろ姿だけであれだけ見事に表現できしているところはなかなかであります)。

さらには、のちの各班紹介の際に、父兄に向いてあいさつするときの、やる気のなさ加減たるや、「修学旅行の説明会でやる気のない中3男子の演技」のお手本のようにすばらしい。

ひととおりの説明が終わったあと、水筒を持っていく件で、一部父兄からの質問が飛びます。

父兄1「2日目、3日目は、旅館で水筒にお茶をいれてくれるとしても、一日目はペットボトルの飲料を持っていかせてもいいですか?水筒に一日目からお茶入れておくと、洗うとか、そのぉ衛生面でも不安ですしぃ。ええ、もちろん水筒は持たせますよ、空ですけど。」

学年主任「ええっと、どうですか?旅行会社の方?」

おおっ、先生いきなりのムチャ振りですね。

旅行会社「ええーあのぉ、一日目は、そのぉ飛行機でして、ペットボトルは機内に持ち込むのではなく、荷物として預けます。あっ水筒もそうですけど」

まったく何が言いたいのかわかりません、完全にスベッてます。

学年主任「ええっと、まあ両方持ってきていただいても結構かと・・・。」

こりゃぁ、まぁ、そうでしょうね。

父兄2「現地で、お小遣いで飲み物が買えるのだったら、水筒は持って行かない、ということでもいいんですか?」

確かに、空の水筒といえども嵩張るしね。自由行動中に水筒でお茶っていうのも、どうなのかなぁって気もします。

学年主任「あのぉ自由行動の時間以外は、買ったりする時間がないので、昨年もそうですが、皆さん持ってきていただきましたと思いますよ。」

おおっと、これは、いわゆる、前例主義ってやつですね。

父兄2「旅館で入れてくれお茶は、熱いものですか、それとも冷たいものですか?ウチの水筒は、直接口をつけて飲むアレなんですが、熱いのだと・・・。」

くすくすと、しばらく、おさえた笑いが起こったあと、「あっ、でもそうだわ」と他の父兄も一瞬ボソボソとざわつきます。

これは、なるほどそのとおりだよ、なかなかスルドイ。
ウチも冷水専用のしかないので、「熱いのだと・・・」の後、言葉に詰まった父兄2さんの切実な思いに禿同です。

旅行会社「えぇ、熱いかというと、冷たいお茶ではないんですがそのぉ、えーっと、熱すぎない、ぬるめというかそういう、どちらかというとそのぉ熱過ぎないぐらいの熱いお茶です。」

なんてテキトーな答えなんでしょう、これは間違いなく、どんなお茶が出てくるか、旅館に確認していないでしょう。

耐熱用の水筒を持たせるべきなのか、それとも冷水専用のでもいいのか、この答えじゃ、父兄2さんの質問に対する問題解決にはなってませんね。このままじゃ、多分どっちを持ってくるかは割れるでしょう。

さて、我々父兄としては、この答えに対してどう対応するのでしょう?大きな問題ですね。
場合によっては、片方の水筒しかない家庭は、新たに購入するという、大変な家計を圧迫する結果となる恐れがあります。

ところが父兄2さんも、その他もなぜかこの答えで納得している風。なるほど、これは、これ以上事を荒立てず、日本的な慣習によるところの、密室での談合による申し合わせがあるのかもしれないですね。

この問題の解決への対策としては、熱いのだけしかダメという水筒はありませんから、冷水専用の水筒が使えるように、旅行会社に根回しをして、旅館では、冷たいお茶を出してもらうような圧力をかけるハズです。

でもって、ある日、学年の電話連絡網という名の秘密めいた伝達方法で、通知があるハズです。
「プルルルル」

ガチャ「はい、GEROPPAです。」

「もしもし、3年○組の連絡網の○○ですけど、修学旅行の際の水筒は冷たいものしかダメなのでもOKにまりましたので、そのように後の方に連絡お願いします」と。

「了解しました。そのように伝えます。ご苦労さまです。」

子供の修学旅行といえども、父兄もなかなか、大変なことです。

川上弘美「あるようなないような」 スターバックス湊町店

今日は長男の塾のお迎え。

午後9:40頃に終了するのですが、我が家の方面へのバスは9:00が最終(ド田舎か!)。帰りはクルマで迎えにいきます。

仕事場を出たのが午後8時半ぐらい、時間があるので、塾の近くに新しくオープンした、スターバックス湊町店でお茶をしながら時間つぶしです。ドライブスルーも完備、ローソンと敷地を共有して、十分な駐車スペースがあります。これは、毎週2回必ずお世話になりそうな予感です。

スターバックス湊町店
スターバックス ラテ アイス:T 360円
(写真はすでにすっかり飲み終わっているところ)

読んだのは、川上弘美のエッセイ「あるようなないような」です。

あるようなないような
あるようなないような

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川上 弘美
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このエッセイは、たとえれば、私にとっての携帯酸素吸入器(ハンカチ王子も使ってましたね)ってとこでしょうか。ぜぃぜぃはぁはぁといっている頭の中ががすぅーっと落ち着きます。

串揚げ@串仙(松山市二番町)

昨夜は二番町の串揚げのお店串仙にいきました。

食べたのは、おまかせのコース。つぎつぎと揚げたてのが出てきます。
全部で、12、3本食べたでしょうか。

GEROPPAは、カウンターをはさんで、次々と揚げたてのが出してくれるこのスタイル、結構すきなんです。

特に、「今日はビールが飲みたいなぁ」ってとき、串揚げはかなりマイフェイバリットなメニューなんですが、松山では、あまり食べた記憶がありません。お店が少ないのか、知らないだけなのか?他においしいお店をご存じの方、ぜひおしえてください。

付き出し@串仙(松山市二番町)エビ@串仙(松山市二番町)

全部撮影しようと思ってましたが、1品目を撮影して、食べて、ビールを1杯飲んだら、喋るわ食べるわで撮影のことなどすっかり忘れてました。

ただ、この料理、いえば同じ調理方である揚げ物ばかりを、ずうっと食べ続ける訳ですから、味覚、視覚のメリハリ感が、重要な感じがします。(あくまでシロート考えですがね)

この日は、最初がエビということで、旬で見た目にも派手でいいのですが、エビって種類によりますが年中食べてるので、季節を喰らう実感が薄いですね。

木の芽とかから始まって、次は海鮮でこの季節にしか食べられない食材、エビはもうすこし後がいいな、アスパラもおいしかったのですが、できたらホワイトアスパラがよかったかな。(それとも串揚げだとおグリーンのほうがいいのかな?)

今夜は生ビール2杯と、焼酎は、宝山全量、不二才、魔王を飲みました。

「串揚げ」好きなんで、また行きたいです。