GIANT KILLING

週刊モーニング(講談社)に連載中の「GIANT KILLING」

Jリーグ弱小チームの監督が主人公のマンガ。
こりゃ面白いです。

GIANT KILLING 1 (1)
GIANT KILLING 1 (1)

posted with amazlet on 07.06.01
綱本 将也 ツジトモ
講談社 (2007/04/23)
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野球マンガでは、「クロカン」や「おおきく振りかぶって」とか「ラストイニング」なんかの、チーム戦略や戦術などに関する、けっこう高度な知識や情報が柱になった作品が増えてますね。

こういう作品を見ると、野球って、緻密なデータに基づいた作戦、心理戦のある、とてもインテリジェントなゲームなんだってことがわかって、野球のゲームの見方が変わって面白い。

サッカーマンガでも、こういうアプローチの作品が他にも増えてくるんじゃないかな?

まだ、始まって間もないのに、こんだけ面白いんだから、かなり期待できますね。

今日の一言

最近の週刊モーニングはいい。

 その理由は
 ・「バガボンド」が続いてる
 ・「ひまわり」が新展開 健一沖縄で新たなレジェンド
 ・「チェーザレ」好き。

酔いがさめたら、うちに帰ろう。 鴨志田 穣

酔いがさめたら、うちに帰ろう。
鴨志田 穣
スターツ出版 (2006/11)
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鴨志田 穣氏は、戦場カメラマンにして、漫画家西原理恵子氏の元夫。

西原理恵子ファンなので、毎日新聞に連載中の「毎日かあさん」は、毎週日曜日、新聞を手に取ると真っ先に見てました。

主に子育ての事を中心に、サイバラ家の身近なネタで構成された作品の中で、鴨志田さんは、アル中オヤジとして、入院や、離婚の事がネタにもなっていました。亡くなる直前には、酒をやめ、家族と同居していた様子も伝えられていましたが、最後はガンの為に逝去されたそうです。

この作品は、鴨志田さんのアルコール依存症の闘病記をもとにつづられた作品です。いちおうフィクションということですが、実際にはほとんどのエピソードは事実に基づいたものでしょうね。
もとどおり、家族と暮らしたいと考え、依存症を治療するために入院・治療により懸命に復帰に向けた努力を重ね、希望が見え始めたときガンであることがわかる。

ガンについてのことや、家族と一緒に暮らすようになってからのことは、作品中ではふれられていません。しかしながら、作品からは、死と向かい合い、そして受け入れた、鴨志田氏の静かな心が伝わって来ます。元妻である西原氏は、鴨志田氏のお別れの会で、「最初と最後はいいひとでした。」と語っていたとおり、残されたわずかな時間を、愛する人たちとともに生きられた時間は、氏にとってなによりも幸福な時間だったにちがいありません。

過去に、アルコール依存症の闘病を題材とした作品では、中島らも氏の「今夜すべてのバーで」という傑作がありますね。14で初めて口にして、15で一升酒を飲み干して以来、かれこれ30年のつきあい、いまだに酒による失敗も数々というGEROPPAには、γ-GTBの数値とともに、常に心にひっかかっている作品でした。

小説としての完成度は、中島氏の作品が高いと思いますが、本作は、ドキュメントとして、鴨志田氏の感情が痛いほど心に伝わる良い作品だと思います。

GWに読んだ本 4コマ哲学教室 南部 ヤスヒロ 相原 コージ

4コマ哲学教室
4コマ哲学教室

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南部 ヤスヒロ 相原 コージ
イーストプレス (2006/04)
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相原コージ氏の傑作「漫歌」を題材に、高校教諭である南部氏が実際の授業で行う哲学についての副読本を書籍化したもの。
なるほど、ヒロシとブタ公はアウフヘーベンしてたのね。

猫について 愛撫@梶井基次郎

読書シリーズ。先日の梅崎春生「猫の話」から、猫つながりということで、次はコレ。

愛撫@梶井基次郎(檸檬【新潮社文庫】に収録)

梶井基次郎
梶井基次郎

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梶井 基次郎
筑摩書房 (1992/01)
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私はゴロッと仰向きに寝ころんで、猫を顔の上へあげて来る。二本の前足を掴んで来て、柔らかいその蹠を、一つずつ私の眼蓋にあてがう。快い猫の重量。温かいその蹠。私の疲れた眼球には、しみじみとした、この世のものでない休息が伝わって来る。

これを一度やってみたい・・・。

ところで、猫と言えば、GEROPPA家では昔(結婚した頃なので15、6年前)猫を飼っていました。

名前は「ビビアン(♀)」、段ボールに入れて捨てられてたを拾ったのが出逢い。
ビビアン
生まれたばかりだったので、ほ乳瓶でミルクを飲ませてやったり、自分でうんちが出来るまでは、綿棒で肛門をつんつんしてやったりと、ずいぶんとかわいがっていたのです。

猫は、犬とちがって、一緒に遊ぶということではなく、いろいろとながめているだけで、おもしろかったりおかしかったりするのがいいですね。

また、たまにではあるけど、しっぽを高く上げて、足下にすり寄って、「にゃあ」と、大きな目で、こちらを見上げたりするのもたいへんかわいい。

ところが、飼い始めて1年半ぐらいのとき、とある事情で社宅に引っ越すことになり、そこでは動物は飼えなかったので、実家で引き取ってもらうことになったのですが、実家に着くなりぷいっと外に出て行ったきり、行方がわからなくなってしまいました。

今でも、ビビアンに似た猫を見つけると、「あっ。もしかして・・・、そんなわけないか」なんてことを思ったりしてます。

誰との間でも、すこし距離を置いてつきあう傾向がある自分には、ペットとの関係性でいうと、犬よりも猫のほうがあうんじゃないかなぁなんて思っています。

とはいっても、犬は犬でこれも大変かわいいですよ。

とくに、家に帰ったときの熱烈な歓迎ぶりは、すっかり冷めた奥さんや、かわいげがどんどん無くなっていく子供たちに寂しい思いを感じているおとーさんにはオススメです。

GEROPPA家の、夜は、こんなかんじ。
眠い(-.-)               寝る…(__).。oO
眠い(-.-)寝る…(__).。oO
どおです?かわいいでしょ。

輪唱@梅崎春生【日本文学全集51 永井 龍男 田宮 虎彦 梅崎 春生 集 筑摩書房】

日本文学全集51 永井 龍男 田宮 虎彦 梅崎 春生 集 筑摩書房
昭和50年(1975)2月20発行

CA330055

先日読んだ「「猫の話」が良かったので、梅崎 春生の作品を求め、BOOK OFFで購入(105円)

これは、昭和23年に発行された「輪唱」という作品の中に納められた、「いなびかり」「猫の話」「午砲」の三編からなるひとつの作品であるらしい。

「いなびかり」では、物にしか話かけなくなったおじいさんと、一緒に暮らすおばあさんの老夫婦。
「猫の話」では、都会に暮らす孤独な若者と野良猫。
「午砲」は、岬の一軒家で午砲をならす孤独なおじさんと幼い僕。

このように「輪唱」は、各話毎に、それぞれ独立した物語ではあるが、「いなびかり」の中に登場し、鯨肉を盗み食いするぶち猫は、「猫の話」のカロという猫であり、轢死する原因となったのは、どうやら「いなびかり」の中で、おばあさんの家の台所で、鯨肉を盗み食いした際に、火吹竹で思いっきり横面をなぐられたられたことによるものであることがうかがい知れる。

また、「猫の話」の主人公である若者は、「午砲」の中に登場する少年であり、作品中の蟋蟀(こおろぎ)の詩は、「午砲」に登場するおじさんに子供の頃に教わったものである事を彷彿とさせる(たしかではないが)。

「猫の話」だけでも、良かったが、これら三話がつながることにより、ひとつの作品として完成されている。とても美しい物語。

関連リンク
現代文学大系〈第51〉永井竜男,田宮虎彦,梅崎春生集 (1967年)