イングリッシュ・ペイシェント

先日の「こわれゆく世界の中で」に続き、アンソニー・ミンゲラ監督、ジュリエット・ビノシュ出演の「イングリッシュ・ペイシェント」。


この作品は97年のアカデミー作品賞ほか、全9部門を受賞した作品で、詩的な脚本と美しい映像でがあ印象的なラブロマンスです。

しつこいようですが、ジュリエット・ビノシュの大ファンであるGEROPPA、この作品も、もちろん大好きです。

この映画は何なぜか度も観たくなるんですよね。GEROPPAも今回で4回目ぐらいです。

詩的なセリフと、切なくて美しいシーンの数々、特に主人公が息絶えた恋人を乗せて砂漠を飛ぶシーンの美しさが印象に残ります。

イングリッシュ・ペイシェント
東芝デジタルフロンティア (2002-09-27)
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おすすめ度の平均: 3.5

5 魅せられます
5 原作の詩のような美しさを表現できている映画
1 単なる浮気妻との不倫愛の思い出話
4 胸に残るは切なさ
5 後世に残る傑作

崖の上のポニョ

ポォ~ニョ ポォ~ニョ ポォニョ

主題歌を歌ってる、女の子の声がホントかわいくて印象的ですよね、このフレーズが耳について離れません。

公開日の「めざましテレビ」に生出演して歌ってましたが、ぎこちない振り付けと、へんなオヤジのコーラスが、かわいらしさが引き立ってました。

で映画の内容はというと、メルヘンです。主人公が5歳という設定だし、小さな子供向けなんで、うちの中一の息子には、微妙に盛り上がりどころが難しかったみたいです。

このあたりは、もうちょっと幅広い層でも楽しめるように、物語の設定であるところの月の引力の影響とか、海の生き物たち(特に古代魚がわんさか)のところとか、もうちょっと押し出しても良かったんじゃないかなって思います。

ということで、もちろんすごくい作品なんですが、宮崎駿監督ってことで、期待が大きいいだけに、ちょっと残念な感もありです。

ジブリさん、公開前のプロモーションでハードル上げすぎてんじゃないの?

クワイエットルームへようこそ

休日に観たビデオ紹介シリーズ、2本目は、松尾スズキ、原作・脚本・監督のこの作品。

主人公の佐倉明日香は、OD(オーバードーズ:薬物の過剰摂取)で入院し、精神病院の閉鎖病棟の拘束病室(クワイエットルーム)で目をさます。


ここで繰り広げられる患者や看護士たちの日常と様々な事件。(このあたりは映画をみてね)

映画のラスト近く、 明日香が退院のとき、見送ってくれた入院患者達にもらった寄せ書きの色紙を、病院の玄関を出たあとすぐにゴミ箱に捨てます。

たぶんここにはもう戻らない、忘れはしないけど、思い出すことはない。



いい歳になると、人に迷惑をかけたり、迷惑させられたり、うっとうしかったり、うれしかったり、寂しかったり、うかれてたり、みんなそんなふうに生きてんだよってことが、ますますわかるのに。

愛すべきダメなヤツたち、多分これからもうまくやってけないだろうけど、ガンバレよ。

クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)
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おすすめ度の平均: 4.0

3 映画としてはまずまずの出来
4 友達の意見入れて星4つ
5 単純に面白いだけではない作品
4 それぞれの問題☆
4 内田有紀ってこんなに綺麗だったっけ?日本版「17歳のカルテ」




自虐の詩

この作品は、号泣する準備をしてから観ましょう。

原作は業田良家の同名の代表作ですね、こちらも感動の傑作です。

映画になると聞いたとき、「幸江」が中谷美紀で「イサオ」が阿部寛ってのはねぇ、ちょっときれいすぎないかい?このキャスティングで原作のペーソスが出るのかね。なんて思ってました。

が、さすがですね堤幸彦。映像の力で、見事にもの悲しくもありながらも幸福な世界を表現していますね。中谷美紀の演技はすばらしいです。

不覚にもぐっちゃぐちゃに号泣したあと
エンドロールの最後でまた・・・。

自虐の詩 プレミアム・エディション
ジェネオン エンタテインメント (2008-03-14)
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おすすめ度の平均: 4.0

4 前半の卓袱台返しの連続技は必見
4 俺もちゃぶ台ひっくり返したい
5 時は流れ行き、そして私は生きている
4 自虐の美しさ
3 見事なキャスティング!

ヘッドマウントディスプレイ Vuzix iWear AV920

最近、コイツでビデオ鑑賞してます。

iWear AV920
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Vuzix Corporation

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ちょっと近未来っぽいというか、ロボコップな気分になれてちょっとうれしい感じです。

ゴム製のアイパッドがちょっとキツイので、はずしてしまって、部屋を真っ暗にして見るといいですね。でもメガネを装着したうえにかけるのは厳しそうです。

ヘッドフォンが一体式なのですが、稼働範囲が少し狭いので、私の場合、ちょうどいいフィット感になりませんでした。音質にこだわるかたは、 別にヘッドフォンを用意した方がいいかも。

ベッドに寝ころんだまま 2m前に62インチ相当のサイズで画面が見られるのですが、まあ、画質はそれなりというか、画質にこだわる人にはものたりないでしょうね。

コレのPC接続用のVR920だと、簡単なウェブカメラみたいなのと組み合わせると 八谷和彦氏の視覚交換マシンみたいなのが簡単にできますね。やってみたいなぁ。

スカイ・イクリプス@森博嗣(中央公論新社)

「スカイ・クロラ」シリーズの最新刊ですね。

今までの一連のシリーズとはちがい、短編集です。

シリーズファンには、映画公開(8/2)と同時期ということで、こりゃ買わずにはいられません、見つけるや否や即購入です。(シリーズ各巻ともに、さまざまな空の写真の装丁が美しい。)

スカイ・イクリプス
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森博嗣

中央公論新社
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おすすめ度の平均: 5.0

5 シリーズ全て読んだ人に送る短編集
4 スカイ・クロラシリーズは全て読んでいます
5 このシリーズがとっても好きな人へ
5 熟読玩味する。

この「スカイ・イクリプス」ですが、シリーズ5巻すべてを読んでいないとわからない(読んでてもよくわからないけど)内容です。

今までのシリーズ同様、主人公が誰なのかわからなかったり、入れ替わったり、あのときの、あの登場人物の記憶は、実はこの人物のものだったのかってことだったり。

記憶とは、皮膚に刻まれるしわのようなものだ。

人は老いと引き換えに、記憶を刻んでいく。

記憶することを、死ぬことを、選んだのだ。

死を手に入れることで、生きていることを知る。

という部分(正確な、引用ではないですよ。)に、シリーズのテーマが見えるようなきがしました。

余談ですが、表紙イラストが映画版キャラクターデザインを担当した、西尾鉄也氏バージョンのノベルズが発売されるみたいですね。絵的には鶴田謙二のが好きな感じですが、コアなファンならこれも買いそろえるんでしょうね。

こわれゆく世界の中で

真夏でも、インドア派&冷房嫌いのGEROPPA、今日はうちでビデオです。

ということで、今日の1本は「こわれゆく世界の中で(原題:BREAKING AND ENTERING)」。
何度も告白してますが、ジュリエット・ビノシュの大ファンです。

アンソニー・ミンゲラ監督作品ということでは、あの傑作「イングリッシュ・ペイシェント」に続いての出演です。ミンゲラ監督は、今年の3月に亡くなり、この作品が遺作となってしまいまったのが残念です。

今回は、ボスニアからロンドンに逃れてきた、ムスリム系(でも元旦那はセルビア系)の、母子という複雑な役柄です。運命に翻弄されながらも、決して投げ出さずに、すべてを受け入れて、前に進んでいく凜とした美しさを持った女性を演じられるのは、彼女以外には考えられないですね。

ま、ジュリエット・ビノシュが出てるって事だけでも、5割増しの評価ですが、それを差し引いてもすばらしい作品です。

こわれゆく世界の中で
こわれゆく世界の中で

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ウォルトディズニースタジオホームエンターテイメント (2007-09-19)
売り上げランキング: 3863
おすすめ度の平均: 4.5

4 途中からストーリーと意外性にグイグイと引き込まれた
5 関わるということ。
4 世界の中での、確かな幸せ。
4 痛いほど登場人物の心情が伝わってきます
4 それぞれのストーリー

久しぶり!

久しぶりに贅沢な晩餐です。

ここのところ、弁当とかジャンクフードが多かったから、おいしいさも格別です。

まずはワインを1本
ドメーヌ・パラン ポマール・クロワ・ブランシェ 2000
まずはブルゴーニュ
ポマールらしいエレガントなワインですね。

ドメーヌ・パラン ポマール・クロワ・ブランシェ 2000@松山バーガンディ

メニュー名は正確じゃありません。

ハモンイベリコとマンゴーのサラダ
(写真ないよ)

ガランティーヌ(フォアグラとかハツとか入ってた?)
ガランティーヌ@松山バーガンディ

トリッパと豆の煮込み(
トリッパと豆の着込み@松山バーガンディ

メインは仔羊
仔羊の焼いたの@松山バーガンディ

ワインもう1本
ドメーヌ・レ・ロケ ジャン・マルク・ボワイヨ 1999@松山バーガンディ

あとおいしいチーズをいっぱいいただきました。

あっ!そうそう、マダム、ラブレター楽しみにしてますよ。

日本酒を楽しむ会@海風土屋 通

久しぶりに更新します。

母親が、実家に帰ってしまって、家事が忙しくて外食ができないのが残念なGEROPPAです。
よって、食べたり飲んだりが中心のこのブログも、すっかりご無沙汰です。

酒ならなんでも飲むGEROPPAですが、日本酒(愛媛の地酒)ももちろん大好物です。

随分前の事ですが、おなじみの「海風土屋 通(つう)」で、「日本酒を楽しむ会」にお招きいただいたので、行ってきました。

日本酒を楽しむ会1@海風土屋 通

長らく続いた本格焼酎ブームのおかげで、フツーの居酒屋でも、おいしい焼酎が飲めるようになりましたね。ブームも一段落して、これからは、拡大しない市場のなかで、売れる銘柄は伸び、そうでないものは淘汰される時期にむかうんでしょうか。

その陰で焼酎ブームに押された、日本酒は、世界的に拡大している海外の日本食の市場(中国とか)に活路を見いだしているようです。

ここ四国でも、他県に比べ、昔から稲作に適した愛媛では、甘口でフルーティーながら深みのあるおいしいお酒が豊富にあり、私GEROPPAも愛媛の酒が大好きです。

ちなみに、このなかで一番気に入ったのは「久米の井」、会社のすぐ近くにある蔵元で、実はこの銘柄は、はじめて飲んだんですがうまい。

写真は、どれも精米度数40%(米粒を芯の4割だけのこして精米する)の、フルーティーな大吟醸ばかり、平成19酒造年度 愛媛県新酒鑑評会に出品された中から、選りすぐりのものがずらりとならびました。(他のも合わせると、多分20種類以上)こんなに日本酒を飲んだのは久しぶりです。

日本酒を飲む会2@海風土屋 通

会費も、日本酒は、主催者である某社社長からのご提供だったので、「えっ!こんなんでいいの?」というびっくりなもので、存分に日本酒を楽しみました。

あぁホント来てよかったぁ。ごちそうさまでした。