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お父さんのバックドロップ

お父さんのバックドロップ
宇梶剛士 中島らも 李闘士男 神木隆之介 南方英二 南果歩
アミューズソフトエンタテインメント
2005-04-22
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お父さんは「世界一強い」なんて息子にとっては最高!

大阪のローカルプロレス団体「新世界プロレス」の看板レスラー下田牛之助と、レスラーである父親が嫌いな息子との笑いあり涙ありの感動の物語。

設定を聞いたら、大体のあらずじがわかりそうなベタなストーリーだけど、この作品では、脚本、キャスト、衣装、美術、が特に素晴らしい。また物語設定である80年代を忠実に再現するだけじゃなくて、造り手の遊び心が随所に散りばめられて笑わせてくれる。

キャ ストでは宇梶剛士が「かっこわるいけどかっこいい」お父さんを好演している。こういうデカイ男を演じられるのはこの人以外にはいないんじゃないかな。 チャンバラトリオリーダーの南方英二のトボケたじいちゃん役も最高。作品の重要な部分を担う子役も良い、特に息子役の神木隆之介くんの存在感 と演技がすごい。あと、うちのCMの声をやってくれた「コング桑田」さんが、ロートルレスラー役でいい味だしてました。

衣装・ 美術では、いじめっ子のTシャツが「BIGI」じゃなくて「BIG1」だったり、新世界プロレスの練習着のブランドが「SSK」ってのもかなりツボ を押さえている。極めつけは、南果歩演じる焼肉屋「金剛軒」。焼肉(ホルモン焼)の強烈なニオイと、いたるところさわると脂でヌルっとしそうな店内の小道 具がリアル。また、おかみの衣 装はヒョウ柄どころか「ヒョウ顔」だったりと大阪のオカンのセンス全開。

とにかく、作品中のすべてのシーン一つひとつに一切の妥協がない、造り手側の情熱が伝わる素晴らしい作品。

感動しました。

記憶と行動

考える脳 考えるコンピューター
ジェフ・ホーキンス サンドラ・ブレイクスリー 伊藤 文英
ランダムハウス講談社
2005-03-24
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Palm創始者のジェフ・ホーキンス氏の著書
脳の研究をするために、起業して莫大な財を築いたとてもスゴイ人。
そのホーキンス氏のライフワークである「脳」とくに「大脳新皮質」の働きについて書かれた本。
記憶と行動のメカニズムにおける大脳新皮質の役割がわかりやすく説明されている。

なんとなく「神秘的」「科学じゃすべては語れないんじゃないの?」といった感じで、自分でもちょっと特別扱いしてた、「脳」による人間の記憶や行動が、これほど科学的に解明されていたとは知らなかった。

特に「行動は記憶から導き出された予測によって発生する」というところは目からウロコ。
階段を踏み外す度にこの本に書かれたことを思い出すんだろうな。良い本です。

HOT or NOT


写真を見ながら「あり」「なし」を決める出会い系サイト。 HOT or NOT

ポン、ポンと次々に写真を見てるだけでも結構楽しめます。つっても海外のサイトなんで、実際に出会うのが難いんだけどね。(キレイな人ばっかりじゃないので逆にいい。リアルなとこね。)
ポイントがだいたい自分評点プラス2ぐらいで「なんで?」って感じなんだけどね。
ポイントに注目して男性だけ見てみるのも面白い。(意外と男性=>男性からのポイントが多いんじゃないかな)

うちのサイトでもこの手法ちょっと使わせてもらおうっと。

bloggerで写真投稿

kazenotayoriさんのブログで紹介されてるとおり、bloggerで写真が投稿できるようになってました。helloとかFlickrとかが使えるので全然不便じゃなかったのだけど、そもそも最近まで出来なかったのが不思議だ。(ちなみに写真はGoogleMapsの衛星写真で見た自宅周辺)
でもって image size: の選択のところ「小規模  中  大規模」っていうのがおかしい。

アイデンティティはいかが?

毎日新聞の今日の文化欄の北田暁大(きただあきひろ)氏のコラム「リテラシーはどう変わっていくのか?」を読んで考えたこと。

以下北田氏のコラムから一部抜粋
akihabara2-450
写真は本文と関係ありません)

私たちの情報環境はすでにそうしたドラえもん的世界像を現実化しつつある。たとえば、「アマゾン」のようなネット書店では、顧客が以前に購入した商品のデータにもとづき、個別にカスタマイズされたおすすめ情報を提供したりしている。いわゆるフィルタリング(ろ過)である。

音 楽、ニュース、ファッション・・・・・そうしたものに対する「私」の好みを、 ことごとくコンピューターが教えてくれるようになる日はそう遠くないであろう。いってみれば、自分の個性を個性たらしめる文脈を、コンピューターが「私」 に代わって検索してくれるようになる、ということだ。

<中略>

個人情報の痕跡をネットワークに残すだけで、知らないうちに整合的なーー文脈づけられたーー「私らしさ」を更新し続けることが出来るのだ。

北 田氏が言うところの、ネットによって「私らしさ」が作られるということは、すなわち、「私」の趣味や嗜好の中の一部の情報から、「私」の全体を簡単に補完 してくれるということ。人間の一生の中で、様々な紆余曲折を繰り返しながら作り上げられる「アイデンティティ」のサンプルが簡単に検索できて選ぶことが出 来る。

そこに示されたサンプル達は、どんな本を読み、どんなモノに囲まれて生活し、どんな人を愛し、どんな人生を送るのか、存分に選ぶだ けの数え切れないほどの パターンが用意されている。ありとあらゆる個性のパターンがネット上に蓄積されていく、そしてやがて人格を形成するに足る情報が集積され、ありとあらゆる 人格の情報がネット上に用意されていく。

過去、言葉を手に入れたときから、優れた情報伝達装置であった人間の情報処理量は、すでにネット で交わされる情報量の増大のスピードに追いつけず、脳は外部記憶がある世界を前提として、すでに膨張をやめている。情報は自身を次世代に伝えていく情報伝 達装置、記憶装置としての人類に 見切りを付け、ネットの中で生命体としての産声をあげ始めているのではないか。

かつて、地上で無機質が有機質に変化していった、そんな劇的な変化に、我々は立ち会っているのかも知れない。

テクノラティジャパン

ブログの検索エンジンテクノラティジャパンに登録しました。

ここに登録すると自分のブログにリンクしている記事が一覧したりできてベンリです。

ところで、ブログサービスをbloggerにしたのはGoogleのサーチから入ってくる場合が多いんじゃないかと期待してのことだったんですが、正直ほとんどありません。(Yahoo!からのは結構あるのだけどね)

ま、もっとまともな記事書けよ>自分 ということですね。

テクノラティプロフィール

Do you have Any Pets?

今日は日曜日。中学校一年の長男の参観日なので家族全員で押しかる。
息子が通う中学校は、1学年当たり1クラス20人×2クラス、全校生徒が120人程度という小さな中学校なので、校内は静かでのんびりした感じ。
DSCF02891

授業参観の科目は英語。一年生なので内容も簡単。
Do you have Any Pets?
Yes. I have a dog and a tortoise.
なんてほのぼのとした感じ。

授業参観の後は、親子対抗ドッジボール大会に参加。
自分の中学の頃って授業参観もなかったような気がするけど、授業参観の後に親子でリクレーションするっていうのにもちょっとビックリする。

1年女子のチームの対戦のとき、外野でちょっと力を抜いてテキトーにやっていたら、終わったあとで次男(10)が「お父さん。大人の中で一番弱かった。」なんて、ダメ出しされてドキッとする。

子供には「まじめにやれ!」などどいつも偉そうに言っておきながら、父親がこれじゃいけない。
反省(-_-;)です。

ミリオンダラー・ベイビー

今日は朝から雨。
というてことで予定していた庭の造作を取りやめて、映画でもみようかなってことで
「ミリオンダラー・ベイビー」を観ることにする。

アカデミー賞4部門受賞の話題の作品。期待してスクリーンに向かうと「あれっ!なんで?」館内はガラガラじゃありませんか。「人気薄ぅーっ!ロビーは人であふれてたのに、これはハズしたかも…」と思いつつ鑑賞。

ところがどっこい、期待ををはるかに超える超感動作品だったのだ。
内容はというと孤独な老トレーナーと、ひたむきで純粋な女性ボクサーの、生きることの苦しさ、辛さが胸に突き刺さるとても美しく悲しいストーリー。

ヒ ラリー・スワンク演じる女性ボクサー、マギーが語る父親と飼い犬のエピソードが後半のストーリーの伏線となり、マギーがクリント・イーストウッド演じる フランキーに「お願いが・・・」と切り出すシーン、フランキーがマギーのガウンに入れたゲール語の意味を語るシーンが胸をうつ。

モーガ ン・フリーマンは、よくも悪くも存在感がスゴイところが好きじゃないんだけど、この作品では、ヒラ リー・スワンクの演技が際立ってたからそれほどでもなかったかな。主演の2人は、特にヒラリー・スワンクほんとうに素晴らしい演技で、リアリティーを通り 越して、エンドロールが流れるまで、まるで自分が映画の世界の中にいるかのように感情移入した。

生きるとは、愛するとはというテーマに真正面から取り組んで、観客のイマジネーションに深く訴えかけるすばらしい作品だった。

あ、そうそう。これから観に行く人はアメリカ合衆国におけるアイリッシュの歴史、カトリック信仰なんかを予習しとくと、さらに感情移入が出来るかも。