「スカイ・クロラ」シリーズの最新刊ですね。
今までの一連のシリーズとはちがい、短編集です。
シリーズファンには、映画公開(8/2)と同時期ということで、こりゃ買わずにはいられません、見つけるや否や即購入です。(シリーズ各巻ともに、さまざまな空の写真の装丁が美しい。)
中央公論新社
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シリーズ全て読んだ人に送る短編集
スカイ・クロラシリーズは全て読んでいます
このシリーズがとっても好きな人へ
熟読玩味する。
この「スカイ・イクリプス」ですが、シリーズ5巻すべてを読んでいないとわからない(読んでてもよくわからないけど)内容です。
今までのシリーズ同様、主人公が誰なのかわからなかったり、入れ替わったり、あのときの、あの登場人物の記憶は、実はこの人物のものだったのかってことだったり。
記憶とは、皮膚に刻まれるしわのようなものだ。
人は老いと引き換えに、記憶を刻んでいく。
記憶することを、死ぬことを、選んだのだ。
死を手に入れることで、生きていることを知る。
という部分(正確な、引用ではないですよ。)に、シリーズのテーマが見えるようなきがしました。
余談ですが、表紙イラストが映画版キャラクターデザインを担当した、西尾鉄也氏バージョンのノベルズが発売されるみたいですね。絵的には鶴田謙二のが好きな感じですが、コアなファンならこれも買いそろえるんでしょうね。