今朝のLifehackerにこんな記事があったので、自分も乗っかってみた。
はじめてのPCはMacintosh 512k
から始まるこの記事の筆者は、1986年販売のMacintosh 512KeからずっとMacを使ってきたという筋金入りのMacユーザー。いままであったMacへの想いと今の(たぶんこれから)Macと自分の望むものとはどんどん離れていくことが語られている。
この記事が気になったのは、自分も初めて使ったPCはこのMacintosh 512kだったこと。といっても当時70万円を超える価格のマシンが20歳そこそこの若造に買えるものじゃなく、勤務してる会社のパソコンショップがキャノン販売の代理店で取り扱いの商品として店頭に展示デモしてたものだ。
まだ漢字Talkじゃなかったとおもう。Apple Talkに添付のDRAWを使ってフロッピーディスクやなんかのプライスカード作ってた。
Mac遍歴その1 PCショップ時代
PCショップ時代はNECの98シリーズの全盛期でもあり、販売の中心はNECのPCであったが「キャノン販売」の代理店という立場と自分の興味も相まって次々と最新のMacに触れる機会があった。1986年から1996年までの10年間、Macの歴史に残る名機に触れられたのは得難い経験だっと思う。
徳島の田舎だある上に、ディープなMacフリークが集う専門店が別にあったのでMacはあんまり売れなかったんだけど、それでもPlusからⅡx,はじめてのPoewrBook,LC ,Quadra,なんかは店長の立場を利用して売れないであろう機種でもデモ機をそろえ(半ば私物化しつつ)かなりの数を販売もした。
個人所有として買ったのはQuadra650だったかな。50万近くしてたんじゃないだろうか?在庫処分ということで安く引き取って使ってた。
Mac遍歴その2 出版社時代
1996年に愛媛の出版社に職を変えたころに世の中では出版のデジタル化が始まった。当時デジタル出版といえばMac+QuarkExpressが必須の時代だった。
中古車情報誌を発行する職場では、地方どころか全国的にもいち早いデジタル化の動きとしてMacの導入が始まった。
前職でネットワークOSやシステムの販売を行っていた自分は、1996年当時は、まだかなり珍しいWindowsNTをドメインサーバーとし、FreeBSDをダイアルアップIP接続、Webサーバー、FTPサーバーに,WindowsNT,Windows2000,MacをクライアントとするサーバークライアントシステムをTCP-IPによる社内ネットワークシステムとして構築した。
システム管理者としてはMacとOS9の不安定さに、経営的にはバカ高いハードウェアにバカ高いソフトウェアやライセンスに辟易としながら出版システムのWindowsへのスイッチのタイミングをいつも考えていた。
とうとうAutoCadベースの組版システムとセミオーダーの組版ソフトを導入したちないところは自社開発し、全自動組版システムなんてのを開発した。(同業にも販売してたりもした。)
Mac遍歴3 起業後
2010年に体を壊して出版社を退職して、一年後に起業と同時に法人化したときに2011年モデルのMacBook Air13(Corei7 MM4G,SSD128Gモデル)を購入。単純にMacBookAirカッコいい!!が理由。
ご多分に漏れず、わざわざスタバの窓際のカウンター席で使ってみたりw
2014年にSurface Pro3を買うまで使ってて、Surface入手とともにWindows10がすばらしく良いOSになったこと、開発やサーバー管理をしなくなったので、UNIXベースのターミナルを使う必要がなくなったこと。あいかわらず不安定なOSXが嫌になったこと。などがあり知り合いに譲ることになった。
最新のMacBookProから5年落ちのThinkPadへサブPCをスイッチ。
それからはずっとSurfacePro3とDELLのワークステーション(=>Alienwareに途中買い替え)を使ってたが、ある仕事でMacが必要となり、久しぶりのMacとしてMacBookPro13を買った。 そして2018年初頭に届いたMBP13だけど、これがひどい個体(あるくくりの製品ロットに問題があったようだ)だった。
原因不明のパニックリブートを繰り返し、メインロジックボード2回と液晶ユニット、ストレージを修理、最初の3か月はほぼ修理に出してて使えなかったのだ。
3回目の修理でなんとかまともに動くようになったけど、そのころにはすっかり昔の酷い時代のMacへの記憶がかさなり、信頼性の不安から使うのが嫌になり、外に出るにもクソ重いAlienwareを持ち出したりとすっかり使わなくなってしまっていた。
そんなとき、妻の使ってる経理用のPCが遅くて使えないってことになり、代わりに掘り出しモノで見つけた2.2万円の2014年モデルのThinkPadX240を手に入れた。
これが思いのほか気に入って、妻にはおさがりのSurfacePro3を渡し、結局こちらが普段持ちのノートになった。
ThinkPad X240はボディはMacBookProより多少重くて分厚いけど、LANやVGA,Display,USBx3,SDカードなんかのポートがついてて、USBドングルを持ち歩かなくていいのはやはり便利だ。
また、ThinkPadでは最新の薄くなったxシリーズでも本体はパーツの換装や整備も簡単にできる設計で、過去モデルにおいては5年たっても新品や中古の部品がすぐに安く手に入るし、メーカーが整備マニュアルを提供してる。
このX240もいろいろと手を入れて改造もした。
次もMacじゃなくThinkPadを買うだろう。
自分も筆者と同じくMachitosh512kから今まで30年余り、Macとの深いかかわりによって自分のキャリアが形成されてきた。 しかし人に対しても愛が少なめなので、工業製品に対する愛などはもちろんあるはずもない。
道具は仕事に合っていて、手になじんで、丈夫で長持ちし、壊れたら自分で修理して使えるものが一番いいと思うのは、元記事の筆者と同じだ。
なので今のMacは筆者と同じ理由で自分も欲しいとは思えないっていうことを、だらだらと書いてみた。
一方、ThinkPadX240は気に入っているとはいえ、はやはり5年落ちの中古モデル。CPUの非力さやバッテリのへたりも気になる。
次にノートPCを買うならThinkPadだろう、一時はMacBookPro売っぱらってThinkPad X280を買おうかとも思った。ただX280で気に入らないのは現在の12.5インチシリーズの太い額縁(ベゼル)で、狭額縁全盛の今時これはさすがにキツい。
筐体サイズそのままで狭額縁化して13⁺インチ化されれば即購入するんだけどなぁ。レノボさん待ってるのでよろしく。