金刀比羅宮(香川県仲多度郡琴平町)で開催されている伊藤若冲特別展【百花若冲繚乱】を見てきました。
一昨年の4月から、修復作業が行われていた奥書院「上段の間」(通常は非公開)の伊藤若冲「花丸図」が昨年8月に修復完了したのを記念し、3/19~6/13日まで、伊藤若冲特別展【百花若冲繚乱】として特別公開されています。
若冲の表現は独特で、写実的なんだけど、ぶっ飛んだ構図や配色だったりするんですよね「奇想の画家」とか言われてますが、一つひとつ絵を構成する細部に至る表現の視点の違いなんじゃないかと思います。
美しい花弁の色、一枚の葉のなかの生き生きとした部分と、葉れた部分、虫食いの穴の表現、これらをもって、写実的といわれる部分もあるのだと思われますが、単に対象に理想の美しさを表現するのではなく、植物とそれを育む世界、生命の営みのすべてが一枚の花の絵の中に表現したかったのではないかと思います。また、そのように一輪の花と向き合っているからこそ、その美しさと力強さが見るものの心に伝わってくるのでしょう。
このようにして描かれた200を越える花の絵が、奥書院「上段の間」の六畳の間、絢爛豪華な金砂の壁襖一面に描かれている「花丸図」様は圧巻というほかありませんね。
直島の現代アートもいいけど、金刀比羅宮のスケールのでかさと歴史の深さにの前にはまだまだですね。いやぁ、これは必見ですよ。
また、金刀比羅宮とその周辺観光地の感じがすごくいいですね。
本殿では結婚式も行われていました。出席者はみんな歩いて上がるのかなぁ。
下に新しく綺麗なレストランができてました。
金刀比羅宮参道入り口にある新町商店街はレトロでツッコミどころ満載の必見スポット。
えーっ、イタリー製の雪駄(せった)ですよ。