ああ、我に臭いを。

  • Pocket
  • LINEで送る

ここ一カ月ぐらい無味無臭の世界にいます。

まあ、GEROPPAにとって、めずらしい事じゃなくて鼻炎が悪化すると、いつも
こうなるんですが、今回はけっこう長いことなんでへこんでます。

ほかのことはまったくそうでもないのに、食べものにだけはこだわるタイプで、
しかも、一家の台所をあずかるGEROPPAにとって、この状態は生きることの楽し
みが半分なくなってしまうぐらいの大変なことなのです。

花粉症とか慢性鼻炎の人はよく知ってると思いますが、食べ物の味って、舌で
感じるのは1割ぐらいで、ほとんどは嗅覚によるものなんですよね。

鼻炎になると、鼻の奥の方にある、嗅覚を感じるセンサーの周辺の粘膜がはれて、
結局センサーまで臭いの情報が届かない状態になるんです。

で、この無味無臭状態ですが困ること

1.味がわからないと、いつもよりたくさん食べてしまう。
  味覚がないことによる、食事の満足感を、満腹になることで補おうとする。

2.味がわからないと、こってりしたものを食べてしまう。
1.と同じで胃もたれで満足感を得る。
  
3.味がわからないと、濃い味付けのものを食べたくなる。
  濃い塩味とか、強い香辛料(カレーとか)、わさび、からしなどは感じるので
いつもより多く摂取する。

4.味がわからないので料理したくない。
  当然です。
  少なくとも普段作ってて、味見しなくても失敗しないモノしか作れませんし、
  作っても楽しくない。  
  結果、弁当とか外食とか、ジャンクフードとかが中心になるし、金もかかる。

5.アルコールの味がわからないので、酒をたくさん飲んで酔っぱらう。
  強い酒飲んでも強いのかどうかもわからない。

結果。太るわ、胃腸を悪くするわで、いいとこまったくなし。
もちろん病院にも行ってるんですが、今回はかなり具合が悪いようで、しかも毎年、
だんだんひどくなっていく感じがなんか悲しい。

医者にも、味覚(嗅覚)を感じるセンサーとその伝達系等に刺激がない状態が長引
くと、センサー自体の機能が劣化して、結果どんどん嗅覚がなくなっていく場合が
あるらしいんですよね。

このままどんどん、刺激がなくなって、やがて・・・、なんてやだよぉー!!!!

ああ、前日のギョーザのげっぷ、ニラ、納豆、ニンニク、ひねたぬか漬け、しおから、
酒盗、くさや、3年モノのなれ鮨、真夏の部室、剣道の小手、バッシュのなかで丸
まった靴下・・・。

誰か、だれか、この鼻が曲がるぐらいのすてきな臭いを、私に与えてくれぃー!

  • Pocket
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。