先日、萩尾望都のマンガのほう の記事を書きましたが、ついでに原作も読みました。
過去にも読んでるのですが、なにぶん30年前のことですからね。
改めて読んで感じたのは、作品から感じる熱というかエネルギーというかそういうものです。突き動かされるような衝動で一気に書かれたんじゃないかなぁ。
神とは? 最期の審判とは如何に、なぜに神は裁きを行うのか。
末法の世に救いをもたらすとは如何に、なぜ座して末法の訪れを待つのか?
宇宙とは 、神の棲む世界とは、宇宙の内側があるとすれば外側には何が?
人とは 、人は常に争い、危機に恐れおののき、それによる破滅を繰り返す。
シッタールタ(ブッダ)、イエス、ソクラテス、哲学は、宗教は、人の知恵は、人を救うのか?
阿修羅王は、その答えを知るものを探し、遙かな時空をさまよう。 そして
とつぜんはげしい喪失感があしゅらおうをおそった。進むもしりぞくもこれから先は一人だった。すでに還る道もなく、あらたな百億の、千億の日月があしゅらおうの前にあるだけだった。
これは、息子に読ませてみよう。
百億の昼と千億の夜 (ハヤカワ文庫 JA (6))
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光瀬 龍
早川書房
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忘れられない一冊
何が驚いたかって
残念、私の求めるSF像とは合わなかったようです。
宗教に興味を持ったきっかけ
金字塔