自分らしさを求めるのは下流である。

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下流社会 新たな階層集団の出現
三浦 展

光文社
2005-09-20
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日本の社会構造において個人所得の二極化が進んでいるんだろうなっては感じていたし、いろんなところでもそのような発言がされていましたが、この本では、具体的には状況はどうなのかが、階層意識をもとにした調査データをもとに、様々な切り口で分析されています。

  1. 所得格差を表す指数である、ジニ指数をもとに、日本の社会が総中流から、アメリカ並みに上流下流の二極化が進行している事実。
  2. 中流が減少することによる、マーケティングに及ぶ上流、下流層へ向かうマーケットの指向と、ビジネスのターゲッティングの変化。
  3. 下流層のライフスタイルにおける、特徴的な主義や指向について。

などが、具体的にに示されています。

特に3.では、下流に位置する人々ほど「自分らしさ指向」がつよく、

  •  創造的・クリエイティブな生き方をしたい
  •  他人や社会に干渉されずに行きたい
  •  面白い人生を歩みたい

なんていう項目でのポイントが高い、という分析には、納得ですね。

なかなか刺激的な内容ですごく面白いですね。
マーケティングの参考書籍としてもすばらしいし、社会学的な見地からも興味深い本です。
オススメです。

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