仕事はこっち向いてなんかない

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今日は我が社の入社式

今年も3名の新卒採用者が入社した。たくさん?の応募者の中から選ばれただけあってみんな優秀そうだなぁ。この日は 毎年の事ながら、大きな責任が肩にずっしりとかかってくるような重圧感と、彼らの希望にあふれる表情 から受ける爽快感が入り混じり、複雑な心境になる。「しっかり働かねば」と自分自信に言い聞かせつつ、だいたいこの後は自分が初めて就職した頃に思いがめ ぐるのだ。

そ こで20年前の自分を 振り返ってみると、「これからはコンピュータがおもしろそうだよなぁ」なんて漠然とした思いと、勤務先がデパートの中のショールーム(はっきり いって女のコ目当てでした)だったという不純な動機で最初の会社に入社した。

そ の会社で黎明期のパソコンビジネスに関わり、仕事が面白くなってきたところで、まだ未 開拓の市 場であったPCネットワークの仕事を「コレだーっ」て感じ でゴリゴリやって経験と自信を深め、今のインターネットメディアビジネスへとつながってきたわけで、今の仕事に出会えたこと に本当に自分は幸運だったよなぁって思う。

今 週のモーニングの安野モヨコ「働きマン」は、主人公の松方弘子(28)が面接官をやる話なのだが、会社に入ることが目的であ る者と、会社の中でやりたい仕 事(こっちが目的)があり、その ために会社を選んでに入る者もいる、その差は大きくてすでにスタート地点から先へ行っている。というようなストーリーがあった。確かに明確な目的を持って そのことをやれるのは素晴らしいことだと思う が、そんな奴はごく僅かで、なんとなく会社に入ってからそこで出合った仕事を天職として一生付き合ってくこともそれはまた価値のあることなんじゃないのか な。

働きマン
安野 モヨコ
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ちょっ と前に、高 田純次が何かの雑誌のインタビューに答えて「芸能人でよかったと思うか?」という質問に「芸能界で良かったとはちっとも思わない。別の仕事してたら そっちのほうでちゃんと成功してたよ。だってオレが変わるわけじゃないんだから。」と答えてたけど、これが本当のところじゃないかと思う。

学 生のときには、「どんな仕事が自分に向いているのか」なんて事を考えるが、仕事のほうが自分を向いてくれているなんて事は絶対にない。

今日入社した新入社員諸君!「この仕事はボク(アタシ)には向いてないんで辞めます」ってことは言わないでおくれよ。

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