「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥

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先日の「右翼と左翼」からの流れで、日本の近代の政治・思想をもう少し理解するには、江戸から明治に至る「尊皇(尊王)」と「攘夷」についておさらい、ということでこの本。

「攘夷」と「護憲」―幕末が教えてくれた日本人の大欠陥
井沢 元彦
徳間書店 (2005/12)
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「右翼と左翼」では浅羽氏の述べる、現代のサブカル的な右翼による「理念なき現実容認」、理念なき左翼による「現実を見ず、論理もないただの批判」が問題提起されていました。

本書で作者は、江戸時代の「攘夷」思想を例に、著作の時期によるものもあるとは思うが、「現実を見ないで理念のみで空論を展開する左翼」を批判しています。

ただし、タイトルから期待した、「攘夷」と「護憲」の日本史の中での思想の連なりについて述べられたものではなく、幕末の「現実と乖離した攘夷思想」になぞらえて、現在の左翼的勢力が「護憲」を訴えることで、いかに愚かでで非現実な夢遊病者のごとく語られているだけで、目的の「護憲」思想へ連なる、日本史の変遷は本書では語られていません。

とはいえ、「攘夷」とは何なのか、日本の鎖国から開国に至るまでのダイジェストを知る為には良い本です。

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