吉村作治の早大エジプト発掘40年展@愛媛県美術館

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今年は、ロジカルよりエモーショナルに、そしてなにより、アーティスティックな生活を志向するGEROPPA でございます。

なんせ、かのブルース・リー先生も「Don’t think.Feel! (考えるな、感じろ!」とおっしゃっております。

ということで、アーティスティックと言えば、美術館です(安直だなぁ)。
今日は、朝から愛媛県美術館で展覧中の「吉村作治の早大エジプト発掘40年展」へ行ってきました。

目玉は、吉村教授率いる早大エジプト研究チームが、4000年の時を超えて、未盗掘の状態で発掘に成功した「セヌウのミイラ」に関連する特別展示です。

でもって、肝心の展覧会のほうはいうと・・・。
松山では、みなさん正月には、美術館に行くっていう風習があるんでしょうか?、それともこの展覧会の魅力でしょうか、正月の美術館に、こんなに人でいっぱいいるなんて、意外ですねぇ。

それはさておき、古代エジプト文明を彩る展示品の数々はどれも、写真で見ただけの認識とは違い、遙かに微細で技術が高く、当時の富と権力と人知を結集したであろう、それはもう言に尽くせぬ美しさです。

さらに、ご存じの通りですが、古代エジプトと言えば、美術の枠だけでとらえられないのは当然、人類文明の発祥の地として現代考古学の最新技術(?)を駆使し、人工衛星から未知の遺跡の場所を見つけ、今回の大発見につながった早大発掘チームの超ハイテク技術についても、スポットがあてられています。

発掘と言えば、学生時代、博物館のバイトで、ひたすら穴掘って土運び出すって人足仕事で糊口をしのいでいた方には(バブルの公共事業華やかかりし頃、道路工事に先駆けた地質調査により、あちこちで遺跡が発見されることあったんですよね。こんなことも小泉改革の影響で少なくなってるのでしょうか?)、改めて日本の誇る技術力が、遠くエジプトの地でも発揮されたことは、当たり前なんでしょうが、考古学っていうと「古い」っていう概念を覆す世界ですね。

まぁ、最近じゃ「Google Earthで遺跡発見!」なんてニュースも聞きますからね。クフ王のピラミッドの調査技術に用いた、宇宙線(μ中間子)を測定し、ピラミッド内の空洞を突き止め、後のCTスキャン普及につながる技術発展の礎となったとあったのは、「ほぉ~、そんなとこでつながってるの?」と、ちょっとビックリです。

壮大な、古代エジプト文明の一端に、間近にふれられたことで、改めて人類の英知に思いを馳せ、感動しきり、展覧後には、吉村教授の偉業に経緯を表し、めずらしく、めったに買わない図録¥2,000-(自筆サイン入りです)も買ってしまいました。

サイン入り図録1@吉村作治の早大エジプト発掘40年展サイン入り図録2@吉村作治の早大エジプト発掘40年展

1月27日(日)までの展示なので、興味のある方は、ぜひ行ってみてください。

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