違和感を忘れない。 カロリーメイトCM「新社会人へ篇」満島ひかり 

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満島ひかりさん大好きです。
この横顔いいですねぇ~

彼女が出演するカロリーメイトのCMシリーズがまたいい。

前回の「とどけ、熱量。篇 」の「ファイト」もよかったですが今回の「浪漫飛行」もまた素晴らしい。


内容は新社会人へ向けてのエールですね。

最近、新卒の就職に関してはいろいろと大変なことになっていますね。大変な苦労と努力を重ね、無事就職できたみなさんには心より「おめでとう!」と申し上げたい。

はっきりって、厳しい就職活動をやり遂げ、結果をだした皆さんなら、何でも出来ます。安心していてください。会社での毎日の仕事は皆さんが経験した就活ほど大変じゃありませんから、大丈夫です。

といいつつ私は、卒業も新卒での採用も経験がなく、世の中のほとんどの人が進む正道を歩んでいない人間なので、あんまり就活の大変さとかが正直わかってません。しかもバブル期の企業なんてどこもゆるゆるで、正直最初は仕事も世の中もこんなに簡単なものかと完全になめてました。

当然その後何度も大変なことに遭遇し、少しづつはまともは社会人になっていったわけでがありますが…。

しかしながら、こんな私でも、前職では15年、その前の職では11年間会社に勤めておりましたので、新人教育なども毎年仰せつかるようになり、希望を胸に入社する新入社員を前に講釈をのたまっておりました。

思い出すと、そこで毎回話しをすることがあったのですよ、何かというと「違和感を忘れてはいけないですよ。」って感じの話です。

どういう話かというと、まず新入社員を前にして「この会社に入って『おかしい』と思ったことはありますか?」という質問をします。

ま、新入社員なので遠慮もあるし、「会社員なのにボウズで髭で昼過ぎても酒臭いアンタが一番違和感あるよ!」とホントのこと本人目の前にしてはなかなか言えませんからね。
で、仕事に必要な情報も散りばめつつ、ワタクシの経験談などお話することになるわけです。

私が感じた「情報誌の違和感」


「どうしてエリア別にページがまとまっていないんですか?」

前職は、情報誌を出してる会社だったのですが、私は入社前にその情報誌をみて感じた違和感があったので、入社早々先輩社員に聞いてみました。

当時の雑誌というのは、だいたいこんな感じのページ構成(あくまで例ですが)でした。
四国版エリアということで、四国4県の情報がそのなかにあります。
で、各エリアの情報ページの内訳は(実際には記事もあるのでこのとおりではない)

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表紙      (表裏2ページ)
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巻頭4色カラー(80 ページ)
  愛媛 1-34
  香川 35-52
  徳島 53-68
  高知 68-80
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2色カラー   (64ページ)
  愛媛 81- 106
  香川 107-126
  徳島 127-134
  高知 134-144
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白黒      (128ページ)
  愛媛 145-188
  香川 189-219
  徳島 220-248
  高知 249-272
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裏表紙    (表裏 2ページ)
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ページ合計は中272ページ+表紙)
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というふうに、愛媛(太字)は各色ごとのページの塊に分かれて情報が掲載されているわけです。
で、「これっておかしくないですか?」
私は愛媛県在住なので、出来ればカラーとか白黒とか関係なく、ひとまとめにして欲しいですよね。そのほうが断然見やすいのにね、で私は先輩社員に聞きました。
「なんでページの刷り色ごとに各県の情報が分かれているんですか?探しにくいのに。」
答えはこういうことです。
前提条件としての雑誌の作られ方
色々印刷用語出てきますのでちょっとわかりづらいんですが…。

この雑誌は「オフセット印刷で片面8ページの無線綴じ」で製本されています。
簡単に説明すると、雑誌って大きな紙の表裏に複数ページ分の内容を刷り込んで、あとで雑誌の大きさに断裁してそれをまとめて綴じるっていう感じで作られるわけです。

この場合、
①1枚の大きな紙に片面8ページ分(これを『1面』といいます)を裏表で16ページ(これを『1折り』といいます)を表裏両面印刷します。

②印刷した表裏に印刷した紙を3回折りたたむと16ページ分になります。
③折りたたんだものを、周辺の余白を断裁し本のサイズにカットします。
④できた16ページ単位(折り単位)の紙面をいくつも重ねていくわけです。
 この雑誌の場合は272ページですから、272÷16=17 で17折り(34面)になります。
⑤さきほどの束に、表紙(表裏4ページ分)を背の部分を糊付けしてくっつけれが雑誌になります。
  ちなみに真ん中をホッチキスや糸で留めているのを「中綴じ」といいまして、比較的ページ数の少ない冊子はこの方法をとります。

「なぜ」そうなのか要因

a) 印刷の制約上、同じ折り(16ページ)内にはカラーや白黒など色が混ざらない。
 できないことはないが、印刷費にムダ(ロス)が多く発生する。
b)カラーページはCMYK4色のインクで刷る分、白黒(Bのみ)より高い印刷代がかかる。
c)本は前から順番に読んでいくので、情報価値の高いカラーページを先頭にまとめて雑誌自体の情報価値を上げたい。
d)上記理由で前の方にある、情報の訴求力が高い、広告ページとして価値が高く白黒より広告料が高い。
で、答えは 『この方法が広告収入と雑誌の売上を最大化するということです。
つか、だいたい答えはこれなんですけどね。
ただ、この答えは普遍的な解ではなく、そのときの環境(技術(内的外的)、広告主、ライバル、読者)によって最適な解は変化します。

例えば、このすぐあとすぐ、製版がデジタル化されたことによって、広告費用対効果の点から2色はなくなります。また、ライバルがフルカラーになれば、競合の観点からモノクロページがなくなることもあるわけです。

「商品やサービスの有り様には、そのとき最適な理由がある。」
かといって、最初に感じた違和感は取り除いてはいけません。
先ほどの私の疑問に対する答えは、15年前に最適な解であったものの、今の雑誌はほとんどフルカラーになっているので、こうした刷り色の事情で、エリア毎にわかれる理由がなくなっていますから、当時私の感じた疑問は、環境の変化とともに、私が「こうだったらいいのに」と思ったことが解決されていることになります。

商品やサービスは常に「自らが抱える問題を解決し変化し続ける」結果「あるべき姿に向かって進んでいく」ということです。
物事の在り方とはすべて、あるそのとき正しくても、普遍的に正しいものはありません。
もっというと、内的、外敵要因によって常に正しさは変化していきますので、昨日の正しかったことは今日正しいとは限らないのです。
それは「今、この時」最適な解なのかどうか?常に違和感や疑問を持ち続け、自分や周りに問いかけ続けなければなりません。そうして自分が信じた最初の違和感にある真実(理想)に対して進んでいるのかどうかが重要です。
現代の企業の活動とは、正しさを積み上げていくのではなく、積み上げたものを崩しては、また組み上げるその規模とスピードを求め実現し続けることに他なりません。

過去の知見と経験の上に今あるこの商品やサービス、仕事の進め方やルールそれ自体を「正しいもの」として、無条件に受け入れず、常に違和感をもって接して欲しいと思います。

て話をしてました…とさ。

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