「ちょび」おやすみ。

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ちょびが死んだ。
12月1日から食欲がなくなって、2日に病院に連れて行った。
血便と嘔吐がひどく、検査の結果バルボウィルスではなかったのでそのときは一安心したのだが、3日からは一日血便が収まらず、食事もとらなので今日また病院に連れて行った。
かなり弱っているようだったが…。
5時ぐらいに長男から電話「ちょびが死んだ」と。
6時で大急ぎで帰ってみると「ちょび」硬くなっていた、まだ少し温かかった。
長男は泣いていた。
小さな体を毛布にくるんで、犬小屋に入れて居間から見えるテラスに置き、新しい水と食事を用意する。
長男と二人で犬小屋の前に座ってお別れをした。
うちに来てまだわずか1週間、散歩も4回しかしていない。
ご飯も数えるぐらいしか食べていない。
春になったらキャンプに一緒に行こうって
夏になったら海に行こうって
そう言うと元気にシッポを振ってた、小さい「ちょび」
自分の名前もおぼえていなかった。

「ちょび」に会えて良かったよな。
「ぐすぅっ うん…。」
「ちょび」も君に会えてよかったと思ってるよ。
「うん…。」

寝る前に息子。
「おとうさん。『ちょび』春に来とったら病気にならんかったかなぁ。」
「どうかなぁ」
「春になったら、また犬飼いたくなるかなぁ」
「さあどうだろうな。」
「また『ちょび』みたいな犬にあえるかなぁ」
「オマエが会いたいって思ってるなら会えるよ。」
「そしたら『ちょび』の分も、できなかった分ももっと可愛がってあげられるかなぁ。」
「そうだな。」
「おやすみ」
「ああ おやすみ」
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 ・
「ちょび」おやすみ。

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